能動脈が破れたり、詰まったりして発症する
脳は4本の太い脳動脈と、そこから枝分かれした無数の細い動脈によって覆われています。これらの動脈を通って酸素と栄養が脳の隅々にまで送られ、心身の司令塔としての働きを果たすことができます。
しかしですね、脳動脈が動脈硬化などで破れたり、詰まったりする障害を起こすと、血液が流れなくなり、そこから先の脳組織が壊死してしまいます。障害が起こった部位によって、手足のまひ、言語障害、感覚障害、意識障害などの症状が現れてきます。呼吸困難のために短時間で死亡する例もあります。こうした症状を総称して「脳卒中」(脳血管疾患)と呼びます。
脳出血の原因はほとんどが高血圧
脳卒中は発症のしかたによって、頭蓋内出血と脳梗塞の2つに大別されます。
頭蓋内出血は、脳動脈が破れても、すぐに血管が収縮したり、血液が固まったりするので、出血はほとんどなく止まりますが、あふれて固まった血液は「血腫」となって周囲の脳組織を傷つけたりします。
頭蓋内出血は、脳で起こる脳出血と脳を覆っている「くも膜」の下部に出血するくも膜下出血に分けられるんですね。このうち、くも膜下出血は、先天的な脳血管の形態異常が原因で起こることが多く、メタボリックシンドロームとの関連性は薄いと考えられているそうです。
脳内出血のほとんどは、高血圧が原因です。高い血圧によって脳動脈の血管壁に強い圧がかかり続け、血管壁の一部がこぶ状にふくらんでいきます。その結果、耐え切れなくなって破裂し、出血してしまうのが脳出血です。
そうした原因だけでなく、動脈壁が動脈硬化を起こしていることも発症の原因になるそうです。いずれにせよ、メタボリックシンドロームと深い関わりがありますね。
脳梗塞は能動脈が詰まって脳組織が壊死して起こる
脳梗塞は、脳動脈の内部が詰まってしまい、その先へ血液が届かなくなる病気ですね。そうして酸欠状態になった部分は壊死してしまいます。
脳梗塞は、脳の動脈の動脈硬化が進んで血管内部が狭くなり、そこに血栓(血液の固まり)ができて血管を詰まらせてしまう脳血栓症と、心臓付近にできた血栓などがはがれて、血液中を流れて脳に到着し、脳動脈に詰まる脳塞栓症などに分かれます。
最近、脳出血は減少の傾向にあるそうですが、脳梗塞は逆に増加傾向にあるようです。メタボリックシンドロームと密接に関連していますから、最大限の注意が必要です。